叱るということ

　夕方息子にミルクを飲ませようとしたら、娘が先に口をつけていた。
「こらーなんで先にあんたが飲んでるの！」と怒鳴った。
娘は両目に一杯涙をためて「これは私のみるく」と言って泣き出した。
みるみる涙があふれ出してきた。
乳首だけ変えれば良い話なのだが、夕方のイライラもあり、ついついきつく言ってしまった。
　最近はミルクを飲ますとき手伝ってくれていた娘。
参加することで自分はのけ者になっていない、と思っていたのかもしれない。
床に座り、片手で息子に授乳しつつ、もう片方の手で娘の頭をなでた。
そして娘に「あかちゃんは体がまだまだ弱いから、食器も特別に綺麗にしたのを使うのよ。
だから触らないでね。」と言って聞かせた。
しばらくして娘は落ち着き、いつものように手伝ってくれた。
　娘よまだまだ未熟な母をゆるしておくれ・・・・
怒ることは簡単だ。感情にまかせて怒鳴ればいい。
でも叱ることは感情にまかせてはいけない。子供がなぜ言われているのか
わからせなければならない。
そして子供が「親から嫌われた」と思わないようにしなければならない。
そう思っていてもできないのが現実だ。